『決断の本質』

リーダーは自分の意思決定の有効性を判断するのに結果を待つ必要はないということである。結果を待つのではなく、重大な選択をするために用いているプロセスを綿密に検討すべきなのだ。
(中略)
リーダーは批判的かつ発展的な思考のレベルを高めるために、建設的な意見の対立を助成すると同時に、決定事項を適切なタイミングで効果的に実行させるためのコンセンサスを築かなければならない。意見の対立とコンセンサスの管理は、リーダーたる者の最も基本的な課題の一つである。
(はじめにより)

要するに、決断の本質とは、決断そのものではなく、決断のプロセスにあるということ。そしてそのプロセスにおいて、建設的な意見の対立を導くことと、決定事項に対するコンセンサスを得ることが重要である、ということです。

さらに具体的に、どのようにプロセスを構築するか、建設的な対立をどのように促すのか、コンセンサスを得るためにどのように決断するのか、その手法について、具体的な事例に基づき、検証されていました。

(表紙のデザイン的に、20世紀の本だと勘違いしていましたが、2006年でした)

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